意味のある目標を立てる5つの条件
僕の働いている会社では期初に今後1年間の目標を立てます。立てた目標は直属の上司とすり合わせを行い、最終的に目標が決まるのですが、この目標をすり合わせする際に多くのメンバが準備してくる目標は往々にして何をするのかよくわからないものが多いです。そういったときに僕はSMARTな目標をたてなさいと指導しています。SMARTな目標とは賢い or カッコいい目標ではありません。
SMARTの法則とは
SMARTな目標とは、下記の5つの条件を満たした目標のことです。
- Specific:具体的である
- Measurable:計測可能である
- Agreed upon:同意している
- Realistic:実現可能である
- Timely:期日がある
この5つの条件を満たすような目標を考えるだけで、筋の良い目標が立てられます。では次に、SMARTな目標とそうではない目標について比較してみます。
SMARTではない目標 | SMARTな目標 |
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Javaのプログラミング技術の向上 | 毎日30分以上Javaでコーディングを行い、1年後にPaizaのコーディングスキルチェックで80%以上のランクB問題を制限時間内で解けるようになる |
初めにSMARTではない目標を見てみます。この目標だと、何をするのか、どこまでプログラミングスキルが向上すれば目標達成となるのかが不明です。一方で、SMARTな目標では、
- Specific:「Javaでコーディングを毎日30分以上行う」と、やることが具体的になっている
- Measurable:「Paizaのコーディングスキルチェックで80%以上のランクB問題を制限時間内で解けるようになる」と、達成できているかできていないかが明確になっている
- Agreed upon:この目標を達成すると評価できるかどうかを上司も考慮しやすくなっている
- Realistic:何をすることで目標を達成しようとしているのかが上司もわかるので、判断しやすくなっている
- Timely:「1年後」と、期日が入っている
SMARTな目標の方が上司も評価しやすい
ここまで書いたことで気づいた方もいるかと思いますが、SMARTな目標の方が上司も評価しやすいのです。なぜなら上司が考えている「この人にはこうなってほしいな」というものとすり合わせが行いやすいからです。このラインまで頑張ってくれたら評価するという話がしやすく、評価期間終了後の自己評価と上司からの評価が一致しやすくなるのです。SMARTでない目標のまま、評価期間を迎えてしまうと、自己評価としてはよく頑張ったとしても上司からもっと頑張ってほしかったと言われてしまう恐れがあります。